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サンティアゴ国際空港

VINCI Construction Grands Projets社は、Astaldi社とともにサンティアゴ・デ・チレにあるサンティアゴ国際空港の拡張工事における構想設計と建設の監督を行っています。2015年から構想設計が始まり、2016年6月に開始した建設フェーズは2020年末までに完了させなければなりませんでした。EPC契約において、BIMは設計と建設の全工程で満たすべき建設要件を有しており、施主は毎月納品されるモデル上で、構築状況を都度確認しています。

建設期間中、取引業者は常にTeklaソフトウェアを利用しており、LOD300のRevitモデルをLOD 400に上げる作業もTeklaで行っています。鋼構造については、鉄骨製作会社がTeklaモデルで接合部と鉄骨部材の詳細設計を行い、NC加工機はダイレクトにTeklaモデルと連携させて稼働しています。鉄骨部材の製作状況をリアルタイムで追跡しています。ファサードと屋根を担当する業者は、詳細な製作情報を持つTeklaモデルを作成し、正確な設計調整と製作、設置用の図面作成を行っています。

課題

本プロジェクトは厳しい耐震基準に基づいて設計されているため、構造をこの要件に適合させるのが大きな課題となりました。そのため、TeklaのようなBIMツールを使用して複雑な接合部を細部まで詳細にモデリングする必要があったのです。

建設フェーズでは関係者間のやり取りが多く発生することから、インターフェースは適切に認識できるものである必要があり、効率的で干渉のないように設計調整しなければなりませんでした。TeklaやTekla BIMsightなどのコラボレーションツールを使用して非常に詳細までモデルを作り込むことができたおかげで、確実に調整を行うことができています。

成功の要因

建設フェーズでは、すべての取引業者が非常に精度の高い詳細な情報を持つBIMモデルを使用して設計を行っています。BIMモデルの統合、共有、調整には、柔軟で相互運用性の高いBIMオーサリングツールを利用しています。これらのモデルはまた、施主を含むさまざまな関係者に建設プロセスを提示し、確認を行うためのコミュニケーションにも活用されています。

モデル内に統合されたパラメトリック情報で、モデルから見積もりの作成や予算の確認も実施しています。また、製作図面はTeklaモデルから直接生成されたため、製作の品質と安全性の管理、向上を実現しています。