Tekla News 2013 Season's Greetings

 

今秋リリースしたTekla Structures19.1は、Trimble SketchUpのモデルデータのインポート・エクスポート機能をはじめ、鉄筋の新しいモデリングツールなどの追加や溶接関連の機能改善が行われています。テクラの活用事例として廃棄物の焼却とエネルギー回収を組み合わせた新しいコンセプトのプラント建設の事例などもご紹介致します。

 

 

Tekla Structures 19.1: 新機能、改善機能

 

今秋リリースした新バージョンTekla Structures 19.1には、Trimble SketchUpのモデルデータのインポート・エクスポート機能をはじめ、鉄筋の新しいモデリングツールなどの追加や溶接関連の機能改善が行われています。

「変更ツール」の機能向上により、例えば鉄筋のモデリングの際にプロパティを入力することなく、ドラッグによって、鉄筋を一本ごとあるいはグループでまとめて変更することができるようになりました。これにより変更結果がすぐに確認でき、モデリングがより効率的になります。

溶接関連の主な改良点として、溶接コマンドへの新機能の追加や、表示される溶接タイプの追加、溶接プロパティのダイアログボックス、両側溶接やすみ肉溶接の改良のほか、モデル画面上にさまざまな溶接情報をポップアップし、変更を容易にする機能が追加されています。

さらに、Tekla Structuresの「ヘルプ」メニューにある「Teklaサポートへのお問い合わせ」から、お問い合わせメールを作成し、送信できるようになりました。

お客様により使いやすいよう改良されたTekla Structures19.1は、保守ユーザー様専用サイト「テクラ エクストラネット」より、ダウンロードのうえご利用ください。

「テクラ エクストラネット」のご利用には、テクラ アカウントのご登録が必要となります。

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Amager Bakke、ゲレンデの下で廃棄物を熱エネルギーに変換

 

高さ80メートル、敷地面積はサッカーコート7面分に相当する大型プラントの建設プロジェクトが、現在デンマークのコペンハーゲンで進められています。Amager Bakkeは、廃棄物の焼却とエネルギー回収を組み合わせた新しいプラントで、レジャー施設としてスキー場とクライミングウォールが併設されています。2017年に稼働予定のこのプラントは、環境に優しい新しい方法で、家庭廃棄物を熱エネルギーに変換します。

多様な建築の構成要素を持ち、構造的にも難易度が高い本プロジェクトは、デンマークのエンジニアリング会社Moe A/S社が中心となって進めています。Amager Bakkeはまさにヘビー級の構造物で、2,400本の鉄筋コンクリート杭を地面に打ち込んだ基礎構造には、35,000立方メートルのコンクリートが流し込まれ、構造物全体で5,000トンの鉄骨が使用されています。

Moe A/S社は、テクラのソフトウェアで細部に至るまでモデル化し、そこからプロジェクトに必要な情報を抽出して活用しています。3次元モデルには、リベットやボルトまで正確に入力され、数量明細や入札リスト、発注カタログといった帳票類の生成、施工管理に必要な情報を包含しています。

「当社では、このプロジェクト全体で『BIM思考』を採用しています。テクラのソフトウェアは、鉄筋コンクリートの詳細設計や鉄骨詳細設計、4D施工計画、数量積算といった様々な用途で活用しています。」と、Moe A/S社のヘッドプランナーでありTekla StructuresのスーパーユーザーでもあるAnders Bilgaard氏は述べています。

「このようなプロジェクトでは、様々な関係者間で情報を共有し、効果的にコラボレーションを行うことが非常に重要です。テクラモデルを使用することにより、オープンな形での情報交換を促進できます。」

プロジェクトチームは、BIMの導入によって手作業を減らすことで、時間の短縮を実現していると、Bilgaard氏は語ります。

「すべてをモデリングすることで、建設業者が使用する鉄筋の数量をより正確に把握することができるようになります。以前は当社で図面を作成し、そこから手作業で数量を集計していました。これは本当に時間のかかる作業です。現在では、常に最新の情報が反映されているテクラのBIMモデルから図面を生成し、自動で正確な数量積算を行うことが可能であり、これはクライアントにとって大きなメリットとなります。建設業者は今後ますます多くの情報をBIMモデルから享受できるようになると思います。」

 

Tekla StructuresとTrimble Total Stationが創り出す「ウィーンの顔」

 


オーストリアの首都ウィーンに建設された新しいウィーン中央駅は、複雑なトラス構造の屋根が特徴的です。ガラス張りで美しい建築構造を誇るこの屋根は、ウィーンの顔として、初めて訪れる乗客達の目を引き付けます。屋根の建設には、Tekla Structures とTrimble Total Stationの最新技術が駆使されています。

この屋根には、54,100本のフレームと271,100枚のプレート、そして254,000本のボルトが用いられていますが、ひとつとして水平方向に配置される部材はなく、施工は極めて複雑なものとなりました。

そこで、さまざまな鋼構造プロジェクトで長年の実績を持つ、オーストリアの建設会社Unger Steel Group(以下、Unger社)は、Tekla StructuresとTrimble Total Stationを非常に高度な手法で連携させながら、独特の形状を持つ14種類の立体トラスをモデル化し、複雑で難易度の高いこのトラス構造屋根の建設に利用しました。

 

モデル情報を製作と調達に活用

 

Tekla Structuresの経験豊富なユーザーであるUnger社は、基本設計や詳細設計のみならず、工場での製作の自動化にもテクラのソフトウェアを活用しています。本プロジェクトでは、主構造以外にもケーブルレイアウトのためのチャネル材なども詳細にモデル化し、そこから製作と組み立てに必要な図面・帳票類の生成や、複雑な部材の溶接順序のシミュレーションを行いました。

組み立てを円滑に行うためには、正確なスケジュールに基づいて部材を製作し、現場に搬入することが極めて重要であったため、出荷リストなどの帳票類はモデルから直接生成されています。さらにモデルは、製作や組み立ての工程管理にも活用されました。

 

測量データとモデル情報を組み立てに活用

 

Unger社は14種類の複雑なトラスを組み立てる際に、Tekla StructuresとTrimble Total Stationを連携させました。プラットフォームから15メートルの高さのところに、クレーンで部材を吊るしながら組み立てなければならなかったため、吊り上げや配置のための正確な位置情報が必要でした。ずれを回避するため、常に部材の位置情報を測定し、その結果をテクラモデルにインポートして接合部の設計と製作を行いました。

Tekla StructuresとTrimble Total Stationの技術を融合させることは、建設作業の成功を導いただけでなく、外部に委託せずに自社のスタッフで測量まで行うことで、コストの削減にもつながっています。また構造物の計測情報をテクラに直接インポートすることで、測量結果の手入力の作業が不要になり、作業時間の短縮も実現しました。

 

Merry Christmas!

 

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