冬号 2010
お客様各位

テクラは、世界中の現地オフィスでの販売・サポート業務を通して、お客様からいただいたご要望を製品に反映できるよう、長期的に製品開発への投資を行い、業界最高レベルのBIMソフトウェアを提供できるよう努めております。

業界トレンドや導入事例、イベント情報、アンケート集計結果など、テクラの取り組みやお客様にとって有効な情報を提供していきたいと考えています。

日々の製品開発業務に加えて、2年前からテクラブランドの再構築に取り組んで参りました。 
「私どもは、お客様の業務効率化のためにさらなるソリューションを提供することが可能であると考えています。テクラの全従業員が各業界における課題を理解し、同じ目的意識を持てるよう、テクラブランドを再構築するべきだと考えました。ブランドメッセージを明確にすることで、テクラの従業員一人ひとりがテクラのソフトウェアが提供する付加価値を再認識する機会となりました。また、Teklaが提供するBIMソリューションを分かり易くお客様へと伝えできると思います」と、取締役副社長のRisto Ratyは、述べています。

「テクラが提供するBIMソリューションを活用して、世界中のお客様が様々なプロジェクトで成功を収めています。テクラのソリューションが私たちを取り巻く日々の生活環境を向上させる建築物、電力や水道などの社会基盤の建設や管理に貢献していることを誇りに思っています」と、マーケティングディレクターを務めるPäivi Puntilaは新しいブランディングについて述べています。

新しいコーポレートスローガンである 「Potential3」 は、
可能性の3乗を意味し、新しいブランドコンセプトを表現しています。
今後、テクラの全ての資料やWebサイトで新しいスローガンと新しいロゴが使用されていきます。

テクラの新しいブランディングの詳細を読む(英語)



 「建築業界は今、変革の時を迎えています。現在の建築手法は、コストが高く、非効率な部分があります。今こそ、BIM、3次元モデル、プレハプ方式、工業化を導入することで、この厳しい経済状況から脱却する時なのです」と、業界の第一人者であり、構造設計会社Thornton Tomasetti社 の創設者であるCharles H. Thornton 博士が述べ、北米におけるテクラユーザーミーティングの基調講演のオープニングを飾りました。

Charles H. Thornton 博士の基調講演を観る(動画/英語)



上海万博会期中の8月18日、フィンランドパビリオンおいて、AEC産業教育の代表団を招待したBIMイベントが開催されました。プレゼンターとして参加したTrimble社 アジア・パシフィック地域のセールスマネージャーを務めるKen Shawler氏は、次のように感想を述べています。
「真夏の上海は、とても暑く、活気があります。フィンランドパビリオンのように独特かつサステナブルな設計が建築物として具現化される過程を理解する素晴らしい機会となりました。本プロジェクトの設計や施工を担当したプロジェクトメンバーは、多くの経験から今後の建設業界に影響を与えていくでしょう。本イベントに参加し、各分野での専門家にお会いできたことを光栄に思います」とShawler氏は、BIMモデルと測量機器とのデータ連携について講演を行いました。

BIMに関する最新情報として、フィンランドパビリオンの施工を担当したLemcon社のPekka Haanpää 氏とテクラのStacy Scopano が講演を行いました。サステナブル建築が採用されたフィンランドパピリオンにおけるBIM導入の成果や初期段階から閉幕後の解体を視野にいれた構造設計など、プロジェクトの詳細について説明を行いました。

「3次元モデルをベースとしたプロジェクトメンバー間の協業により、在庫・材料や資材置きスペースを最小限に抑え、計画通りのプロジェクト完了を実現しました予期せぬ複雑な設計や製作上の制限に伴う設計変更に起因する工事開始時期の遅れにも関わらず、これだけの成果を出せたことはBIMの恩恵と言えるでしょう」とScopanoは、本プロジェクトを総括しました。

「数多くのパビリオンの中でも、フィンランドパビリオンは人気の高いパビリオンの一つです」と、プロジェクトオーナーのFinpro(フィンランド・トレード・センター)のAnnikka Alanko氏は、来場者の関心の高さに感嘆しています。

テクラ主催 同イベントの詳細を読む(英語)






11月に開催された「Tekla Global BIM Awards 2010」には、世界各地域の予選を通過した選りすぐられたプロジェクトがノミネートされました。

昨年に引き続き、Tekla Global BIM Awards 2010の審査員を務めるジョージア工科大学教授のChuck Eastmanは、詳細設計のみならず製作や施工までの全工程において、実際のプロジェクトでBIMを活用しているTekla Structuresのユーザーの取り組みについて高く評価しています。 他に、buildingSMARTの副CEO Bjørn K. Stangeland氏、Graphisoft社 CEO Viktor Várkonyi氏が審査員を務めました。


各地域の優秀プロジェクト:
• Tekla North America BIM Awards(北米)
• Tekla UK Model Competition(イギリス)
• Tekla Finland Model Competition(フィンランド)
• Tekla Germany Model Competition(ドイツ)
• Cadex SA BIM Competition(南アフリカ)
• Tekla Structures Australasian Model Competition(オーストラリア)

Tekla Global BIM Award 2009 の受賞モデルを見る(Flash book)

Tekla Global BIM Awards 2010における受賞プロジェクトは、次号にてご報告いたします。

6 月に実施しました「 お客様満足度調査」では、1,902 のユーザー様にご回答いただきました。ご協力いただきましたお客様には、この場をお借りして御礼を申し上げます。

「例年よりも、お客様が回答し易いよう設問数を減らし、製品開発やサービス向上に有用なアンケートを実施したいと考えました。その結果、世界中のお客様から率直なご意見を多く受け取ることができ、大変嬉しく思っています。調査結果は、テクラ本社、各地域オフィス、リセラーと共有し、各地域における結果分析、行動計画の参考とさせていただきます」と、本調査の責任者でテクラ製品のプログラムマネージャを務めるKati Huhtalaは、述べています。


■□アンケート結果(全地域)□■

・テクラ製品およびサービスについて総合的な満足度
大変満足:29.5%、満足:60.2% と高い評価を得ております。

・コミュニケーション方法
「テクラスタッフとの打合せや会議」の満足度が最も高く、「イベント(セミナー・展示会など)」、「トレーニング」の順となり、利用頻度の高い「技術サポート」は、4番目となりました。

・ビジネスメリット
Tekla Structuresの導入効果として、「業務効率の向上」との回答が最も多く、「作業時間の短縮」や「業務プロセスの向上」の点でも高く評価を得ています。

・テクラからの情報提供
情報提供の頻度の満足度が高い一方で、製品のアップデート情報やTipsなどより詳細な情報を希望されるお客が多くいらっしゃいました。今後の課題として、情報提供のメインインフラであるエクトラネットの改善にも取り組んで参ります。

●ソラリス再開発プロジェクト(アメリカ)
「構造設計事務所であるStructural Consultants社と詳細設計事務所であるDowco社の両者がTekla Structuresの3次元モデルを共有することで、製作工程における新しいソリューションを見い出すことに成功しました。複雑な製作図作成、検討、製作計画において、効果を発揮しました。
従来の2次元図面だけでは、現場での手戻りが発生し、同じ工期内で完成させることは不可能だったでしょう。本プロジェクトを通して、3次元モデルのメリットを実感しましたので、今後もTekla Structuresを導入している構造設計事務所と一緒に仕事をしたいと思っています」と、プロジェクトの設計者であるDavis Partnership Architects社のBrian J. Patty氏は、BIMの導入効果について述べています。

設計と施工におけるBIM導入事例の詳細を読む(英語)

●ピナクルタワー(イギリス)
「Tekla Structuresの優れた操作性により、初心者のエンジニアでも導入後、2、3週間で習得できることに大変満足しています。数ヵ月後には、より多くの機能を活用して、私達の考えるBIMソリューションに新しい可能性をもたらしてくれるでしょう。」と、Arup社で構造CADマネージャー を務めるJon Lock 氏は、ピナクルタワーの導入事例の中で、述べています。


Arup社におけるTekla Structuresの活用方法の詳細を読む(英語)

●PCa および PC製品メーカーにおける導入事例(アメリカ)
「利幅が少なく、競争が厳しい状況下において、ミスは致命的となりますので、情報共有、協業、施工における新しいツールや手法を導入することは合理的な決断と言えます。BIMソフトウェアであるTekla Structuresを導入することにより、ミスを大幅に削減し、全工程を可視化することができるようになりました。BIMのような新しい技術によって、製造業界は再編成され、変化していくでしょう。新しい技術を適切に導入することで、品質を向上させると同時に作業時間を短縮し、コストを抑えることが可能になります」と、PCaおよびPC製品メーカー Pittsburgh Flexicore社のチーフエンジニア Karen Laptas氏は、BIMの導入効果について述べています。

PCaおよびPC製品メーカーPittsburgh Flexicore社におけるBIM導入効果の詳細を読む(英語)

●PCa製品メーカーにおける導入事例(スウェーデン)
「プレキャスト製造工程にTekla Structuresを導入した当時は、新システムに慣れるまで時間がかかりましたが、現在では難易度の高いプロジェクトでも対応することができます」 とスウェーデンのPCa製作会社であるSträngbetong社の開発エンジニア Tobias Svenberg氏は、導入当時を振り返ります。
「製作工程へのBIM導入は、あまり効果が期待できないと考えている企業もありますが、弊社においては大きな成果を上げています。また、2次元CADのエキスパートは、Tekla Structuesの導入当初から既存のシステムと同じ時間で作業ができると思っています。しかし、BIMとは、単に3次元モデルを作成することではなく、様々な情報をモデルに集約していく必要があるのだという事に気付かなければなりません。
Tekla Structures を最大限に活用するために、2年をかけてPCa製品製造に特化した機能のカスタマイズを行いました。自社基準や設計指針の情報、接合部、図面や部材情報など独自の標準仕様にカスタマイズすることで、設計品質の向上を実現するなど大きな成果を上げています」と同社の開発エンジニアであるTobias Svenberg 氏は語っています。

PCa製品メーカーSträngbetong社における導入事例の詳細を読む(英語)

●フランス ソルボンヌ大学 アブダブ校(アラブ首長国連邦)
「建設会社、ファブリケーター、ファサード業者間の情報共有が課題の一つでしたが、Tekla Structuresの導入により、スムーズな合意形成を実現しています。設計変更が生じた場合も即座に情報が共有されるため、製造工程における不具合や納期遅延を防ぎ、現場での取付作業を短縮しています。また、Trimble社の測量機器を活用し、計測座標とモデル上の設計座標の比較し、施工精度の管理を行っています」とMurray and Roberts Contractors社の技術マネージャーを務めるRon Brinkman氏は語っています。


ソルボンヌ大学の建設プロジェクトおける3次元モデルを活用した情報管理の詳細を読む(英語) 


Tekla Structures と ConstruSteel ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)システムとのデータ連携より、ファブリケーションの工程管理をより効率的に実施できるようになりました。各オブジェクトを色分けをすることで、在庫・発注・製造・輸送・品質確認などの進捗状況を可視化し、さらにトラッキングすることが可能になりました。

Tekla Structures と ConstruSteel ERPシステムとのデータ連携による工程管理の詳細を読む(英語)