2010 FIFA ワールドカップ スタジアム設計にTekla Structures BIM ソフトウェアが採用 

2010年6月24日
   2010 FIFA ワールドカップ スタジアム設計にTekla Structures BIM ソフトウェアが採用
 

2010年 6月11日から7月11日まで開催される、FIFAワールドカップ 南アフリカ大会の競技場の設計にはTekla Structures が採用されています。開催に合わせて新設された5つのスタジアムのうち、ネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアム(ポート・エリザベス市)、ムボンベラ・スタジアム(ネルスプロイト市)の設計、また25日(日本時間 午前 3:30)、日本が決勝トーナメント進出を懸けたデンマークとの決戦の舞台となるロイヤル・バフォケン・スタジアム(ルステンブルク市)の改修工事にもTekla Structures BIM (Building Information Modeling) ソフトウェアが採用されています。

「ひと際、目を引くワールドカップスタジアム外観は、大規模かつ挑戦的な建築物です。3次元BIMソフトウェアを活用しなければ、この複雑な構造物を建設することは不可能だったでしょう。」 とTekla Corporation 上級副社長 Risto Räty(リスト・ラティ)は述べています。

手腕を問われたスタジアムの屋根構造
ワールドカップのために新設されたスタジアムはどれも優れた建築物ですが、幻想的な屋根構造のネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアム(ポート・エリザベス市)の素晴らしさは傑出しています。今年竣工したこのスタジアムは、ワールドカップのメイン会場の1つであり、グループリーグの試合に加えて、決勝トーナメントでは準決勝と3位決定戦が行われます。スタジアムの白い屋根は、テフロン加工したグラスファイバー製で個々に形成されており、36の大梁に固定されています。曲線上の梁の総重量は、およそ2500トンにのぼり、この革新的な構造を支えています。

「このプロジェクトの最も興味深い部分の一つは、コンプレッションリングでした。大梁の建方後にコンプレッションリングを正確に取り付けられるよう、私たちは複数の3Dモデルを作成して、位置の変形をシミュレーションする必要がありました。」とCadMax社、モデリングの責任者であるダニエル・バルボー氏(Daniel Barbeau)は述べています。

暗闇の中で壮麗な景色を映し出す、湖に面した
ネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアム


複雑な構造を持つスタジムの設計は、Tekla Structures の真価を問われるプロジェクトとなりました。このスタジアムの架設工事に必要な4200枚にもおよぶ図面がシームレスに出力されたことにプロジェクトチームは大変満足しています。本プロジェクトは、米国の膜構造専門会社であるBirdair社が屋根構造を、ドイツの構造設計会社が主構造の設計を行いました。その後に、カナダのCadMax社が詳細設計を行い、クエートで製作、南アフリカで建設をするという、多国籍企業のコラボレーションによるプロジェクトとなりました。短いプロジェクト期間内にも関わらず、開催前に余裕を持って竣工できたことは、3次元モデル活用の大きな導入効果といえるでしょう。同スタジアムの構造モデルは、2009年カナダ鉄骨建設業協会(CISC)主催のコンペティションにおいて、最優秀プロジェクト賞(ケベック州外部門)を受賞しています。

BIMソフトウェアがもたらす成功への鍵
Tekla Structuresは、ルステンブルク市にあるロイヤル・バフォケン・スタジアム(収容人員:44,530)の改修工事にも活用されています。本プロジェクトのモデリングは、南アフリカのPinnacle Projects社が担当しました。

「私たちが建設現場を訪問した際、建設業者は、3次元モデルがなければ、この複雑な構造は建設できないと明言しました。」と構造設計を担当した、Pinnacle Projects社のトミー・マルヘロン氏(Tommy Mulherron)とオスカー・ファン・レンズバーグ氏 (Oscar van Rensburg)は述べています。

Tekla Structures がもたらした成果について、マルヘロン氏は、詳細に作り込まれた設計モデルから得られる正確な部材数量の把握と緻密な鉄骨製作工程を挙げています。この3次元モデルは、鉄骨製作工場と建築現場の両方で活用されました。さらにプロジェクト管理にも用いられ、作業進捗にしたがって常に最新の情報がモデル上で更新されました。また、他に類を見ない難易度の高いロイヤル・バフォケン・スタジアムの改修プロジェクトは、南アフリカ鉄骨建設協会より、優秀技術賞を受賞しています。

Tekla Structures でモデリングされた3つ目のムボンベラ・スタジアム(ネルスプロイト市)は、ワールドカップ開催に合わせて、昨年完成しました。1999年以来Tekla Structuresを使用している南アフリカのモンド・ケーン社(Mondo Cané)がモデリングを担当しました。ウェブビューワー用モデルは、設計者、詳細設計者やファブリケーターといったプロジェクトチーム間で共有し活用されました。スタジアムの構造体に使用された鉄骨の重量は、約1500トンにのぼり、上部構造の90%を占める鋼管部分は、正確な断面形状を必要とする複雑な構造となっています。

「2社の製作業者がプロジェクトを担当したため、様々なフェーズ毎にモデルを分割し、フェーズ毎に異なる製品符号を割り当てました。また、作業量を削減するために、Tekla Structuresの図面複製機能を効果的に活用したのです。」と鋼構造詳細設計と製作図を担当したロブ・チャーマーズ氏(Rob Chalmers)は述べています。

ムモンベラ・スタジアムの収容人員は、43,589人です。ムモンベラという言葉は、現地のスワジ語で“小さな場所に集まっている多くの人々” を意味します。

北京オリンピックの「鳥の巣」、英国の「ウェンブリー・スタジアム」にもTekla Structuresが採用
Tekla Structures を採用したスタジアム建設は、FIFA ワールドカップの競技場以外にも、2年前に開催された北京オリンピック・メイン・スタジアムの鳥の巣、そして2007年にリニューアルされたロンドンのウェンブリー・スタジアムのモデリングにも採用されています。その他、世界一の高さを誇る超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」、そして現在開催中の上海国際博覧会の13のパビリオンにも活用されています。

「Tekla Structuresは、高い技術力が必要とされる世界中のプロジェクトで採用されています。これは、ソフトウェアの品質だけではなく、私たちの技術力に対する国際的な評価が高い事も示していると思います。」とTekla Corporation 上級副社長 Risto Räty(リスト・ラティ)は、最後に述べています。

Tekla Structures が採用されたワールドカップ競技場:
ムボンベラ・スタジアム(ネルスプロイト市)
収容人員:43,589席
ムボンベラ・スタジアムの詳細情報はこちら
http://www.fifa.com/worldcup/destination/stadiums/stadium=5007763/index.html

ネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアム(ポート・エリザベス市)
収容人員:46,082席
ネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアムの詳細情報はこちら
http://www.fifa.com/worldcup/destination/stadiums/stadium=5007768/index.html

ロイヤル・バフォケン・スタジアム(ルステンブルク市)
収容人員:44,530席
ロイヤル・バフォケン・スタジアムの詳細情報はこちら
http://www.fifa.com/worldcup/destination/stadiums/stadium=5007767/index.html 


【テクラ株式会社について】
本社フィンランド。1999 年、日本法人設立。テクラ株式会社の3 次元モデルベースのソフトウェア製品は、建築・建設および公共インフラ分野における基幹業務の効率を飛躍的に高めます。世界中に営業拠点とパートナー網を展開しており、約100 カ国で18,000 ライセンス以上の導入実績があります。総売上のうちフィンランド以外の国が占める比率は80%以上となり、日本では、ゼネコン、主要ファブリケーター、プラント、エンジニアリング企業がテクラのソリューションを採用しています。Tekla Corporation は1966 年に設立され、フィンランドで最も長い歴史を持つソフトウェア企業のひとつです。詳細については、www.tekla.com/jp をご覧ください。

【Tekla Structures®(テクラ・ストラクチャーズ)について】
Tekla のBIM ソフトウェアとテクノロジーは建設業界に新たな機会をもたらします。最先端のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトウェアであるTekla Structures は、建設業者、構造設計エンジニア、鋼材およびコンクリートの詳細設計者や製作者といった関係者間で、高精度かつ豊富な情報を3 次元で共有する環境を提供します。Tekla Structures で設計された詳細な竣工レベルの構造モデルは、最高水準の竣工性や生産管理を可能にします。3 次元設計モデルと、関連するさまざまな情報を1つのBIM モデルに統合することにより、プロジェクト管理と実施をより高度なコラボレーションに基づき総合的に行うことが可能にします。これによって生産性改善や無駄の排除が実現し、また構造モデルの価値が高まります。Tekla Structures の詳細についてはwww.teklastructures.com をご覧ください。

【Tekla Structures に関するお問い合わせ】
テクラ株式会社
東日本地区 Tel:03-5769-3351 / 西日本地区 Tel:06-6613-8680
営業担当: 浜崎
Email: kozo.hamasaki@tekla.com

【プレスリリースに関するお問い合わせ先】
テクラ株式会社
マーケティング担当: 石橋
TEL:03-5769-3351
Email: hiromi.ishibashi@tekla.com