2010 年上海国際博覧会にて、13 のパビリオン設計にTekla Structures が採用
~テーマ館をはじめ 11 カ国のパビリオン設計・建設でBIM の効果を実証~
5 月1 日から10 月末まで開催される「2010 年上海国際博覧会」では、フィンランドの最先端技術をいたるところで目にすることができます。Tekla Structures BIM (Building Information Modeling) ソフトウェアは、万博文化センターをはじめテーマ館、フィンランド、中国、ドイツ、スウェーデン、米国、スイス、オランダ、サウジアラビア、マカオ、イタリア、ルクセンブルグの各パビリオン、計13 棟の設計・建設に採用されています。
水に囲まれたイメージのフィンランドパビリオン
テクラがオフィシャルパートナーとしてプロジェクトに参加しているフィンランドパビリオン(愛称:クールボウル “氷の壷”)は、計画当初からサスティナビリティ(持続可能性)を考慮して設計されています。このパビリオンの設計には、非対称の変形円状の構造に対応できるソフトウェアの活用が不可欠であり、曲線形状と複雑な構造の観点において、手腕が問われるプロジェクトになりました。設計は、フィンランドの建築設計事務所JKMM、プロジェクト・マネジメントは、フィンランドの建築会社Lemcon(レムコン)が担当しました。
「現在のデザインがフィンランドパビリオンに採用された日から、3 次元鋼構造詳細設計ソフトウェアが必要であることは明らかでした。」と、同パビリオンのコンストラクション・マネージャー兼Finpro(フィンランド・トレード・センター)の代表であるJouni Lehtonen(ヨーニ・レートネン)氏は述べています。
「パビリオンの構造には、可変断面とユニークな曲線を持つ直径約 60 メートルの鉄骨フレームが使用され、それらを固定する為に何万ものボルト継手が必要でした。従来の2DCAD を用いた作業では、このパビリオンの複雑な構造を2 次元図面に正確に表現することは不可能だったでしょう。私たち、Tekla Structures がフィンランドのソフトウェアであり、最良のソフトウェアであることも承知していましたので、TEKLA の採用は当然の選択でした。」と、レートネン氏は続けています。
テクラが貢献する建設業界のサスティナビリティ(持続可能性)
上海万博では、「より良い都市、より良い生活」をメインテーマとしています。世界人口の半数以上が都市部に住むことにより、様々な問題が生じています。今、我々が直面する大きな課題は、持続可能かつ環境に優しい建設手法を見出すことです。
フィンランドパビリオンは、サスティナブルビルディングの実験棟として、将来の都市建設への解決策をフィンランドから提案するものです。この提案は、建築工法と施設保守の面からエネルギー効率が良く、低公害で環境に優しい解決法を開発することにあります。採光や自然換気の採用により、パビリオンで使用するエネルギーを低減し、さらにリサイクルや材料の再利用によって二酸化炭素排出量を削減しています。外側のファサードは、フィンランドの産業リサイクル製品である紙とプラスチックの複合素材で作られた鱗状の繊細なプレートで覆われています。
上海万博の後、フィンランドパビリオンは解体、売却されて再利用される予定です。Tekla Structures で設計された鋼構造の接合部は、解体後に別の建物の一部として再利用することが可能です。さらに、BIM(building information modeling )を活用することにより、コストや設計上の不具合を最小限に抑えることができます。


自然とテクノロジーが融合したスイスパビリオン
「Tekla Structures を使用することで、建設に関わる全ての情報を3D データベースに集約し、プロジェクトチーム間で情報を共有することができます。それにより、計画、現場管理、プロジェクトスケジュールの各工程ミスを撲滅し、コストを削減することができるのです。」とTekla Corporation 上級副社長 Risto Räty(リスト・ラティ)は述べています。
パビリオン建設に不可欠なモデリングソフトウェア
2010 年2 月、テクラはフィンランド大統領より、名誉あるインターナショナリゼーション・アワード (注1) を授与されました。 テクラは、世界約100 カ国の導入実績があり、純売上高のうち、およそ80%を国際事業が占めています。Tekla Structures は、万博文化センターをはじめ、 テーマ館および11 カ国のパビリオン建設に採用されています。
「万博パビリオンは、どれも挑戦的な建築物であり、実現するために非常に高い手腕が必要とされました。Tekla Structures がこれほど多くのパビリオンの設計に採用されたのは、複雑な構造設計において有用性を発揮する点が評価されたからです。」と、リスト・ラティは述べています。


小さなパリオンの集合体で構成されたオランダパビリオン(愛称:楽しい街)
Tekla Structures を採用した近代的構造物の中には、世界一の高さを誇る超高層ビルブルジュ・ハリファ、北京オリンピック・メイン・スタジアム(鳥の巣)、ロンドンのウェンブリー・スタジアム、そして、最近オープンしたストックホルムにあるグローブ・スタジアムのスカイビュー・ゴンドラがあります。「これらの成功はテクラにとって素晴らしい実績であり、世界中で高く評価されています。上海万博における各国のパビリオンを通して、世界中からさらに注目を集めることを期待しています。」と、リスト・ラティは、締めくくっています。
また、テクラ株式会社の代表取締役社長 宮本信太郎は「1970 年大阪で開催された日本万国博覧会で人類の高い理想を追求され、そのシンボルとして先端的な建築技術に基づくパビリオンが多く建設されました。今開催されている上海万博においても、21 世紀に影響を与えるテーマや技術が数多く盛り込まれております。その万博においてテクラの技術が大いに活用されたことは栄誉であるだけでなく、今後の世界の建築の方向性を具体的に示すものであると感じております。」と、述べています。
(注1) テクラ社は、フィンランド共和国大統領より、世界市場で活躍するテクノロジー企業として表彰されました。
同賞は、1967 年より毎年3 社が受賞しています。
【テクラ株式会社について】
本社フィンランド。1999 年、日本法人設立。テクラ株式会社の3 次元モデルベースのソフトウェア製品は、建築・建設および公共インフラ分野における基幹業務の効率を飛躍的に高めます。世界中に営業拠点とパートナー網を展開しており、約100 カ国で18,000 ライセンス以上の導入実績があります。総売上のうちフィンランド以外の国が占める比率は80%以上となり、日本では、ゼネコン、主要ファブリケーター、プラント、エンジニアリング企業がテクラのソリューションを採用しています。Tekla Corporation は1966 年に設立され、フィンランドで最も長い歴史を持つソフトウェア企業のひとつです。詳細についてはwww.tekla.com/jp をご覧ください。
【Tekla Structures®(テクラ・ストラクチャーズ)について】
Tekla のBIM ソフトウェアとテクノロジーは建設業界に新たな機会をもたらします。最先端のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトウェアであるTekla Structures は、建設業者、構造設計エンジニア、鋼材およびコンクリートの詳細設計者や製作者といった関係者間で、高精度かつ豊富な情報を3 次元で共有する環境を提供します。Tekla Structures で設計された詳細な竣工レベルの構造モデルは、最高水準の竣工性や生産管理を可能にします。3 次元設計モデルと、関連するさまざまな情報を1つのBIM モデルに統合することにより、プロジェクト管理と実施をより高度なコラボレーションに基づき総合的に行うことが可能にします。これによって生産性改善や無駄の排除が実現し、また構造モデルの価値が高まります。Tekla Structures の詳細についてはwww.teklastructures.com をご覧ください。
【Tekla Structures に関するお問い合わせ】
テクラ株式会社
東日本地区 Tel:03-5769-3351 / 西日本地区 Tel:06-6613-8680
営業担当: 浜崎 / Email: kozo.hamasaki@tekla.com
【プレスリリースに関するお問い合わせ先】
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e-mail: hiromi.ishibashi@tekla.com